「コンピュータ」の一歩手前、情報理論がメイン。

情報理論とは、「データ(容れ物)」と「情報(中身)」の区別とか、情報を運搬するチャネルの太さだとかいったお話のこと。

第3章のデーマである有限オートマトンも、コンピュータ理解の基礎ではあるけど、現代のコンピュータに直結するわけではない。

そこからいきなり、第4章でメモリの仕組み(参照局所性)の話になる。はっきり言って唐突なのだけど、この第4章が一番面白かった。「処理を高速にしたい」「部品は安く済ませたい」という相反する要求を叶えるため、コンピュータのメモリでは魔法のような処理が行われている。