オライリーの「CSS Cookbook 3rd Edition」を読了しました。英語の原書です(CSS Cookbookの邦訳は1st Editionのものしか出ていません)。また、読了したのはiOSアプリ版(から取り出したePub)です。通勤電車でコツコツ読んで、4ヶ月、約80時間で読破といったところでしょうか。

700ページもある英語の原書を読破したのは初めての経験ですが、やればできるものです。「どんな本でも、途中で読むのを止めなければ必ず読める」という手応えを感じました。

技術書なので英語も易しいし、英語が分からなくてもコードを読めば言ってることは分かる、ということが結構ありました。また、Cookbookなので記事ごとに内容が分散していて、ある時点でつまずいたらその後分からなくなる、という内容ではなかったのも幸いしました。

読解力に関しては鍛えられた実感はそれほどありませんが、英語を読む体力、度胸は身についたと思います。


肝心のCSSに関しては、ネガティブマージンの使い方などは本書で初めて本格的に学びました。他に、タイポグラフィのテクニックなど、英語圏特有の話題も興味深かったです。

出版当時(2009年)の最新の話題(CSS3)や下方互換性の話題(IE6対応)もそれなり。ただし、スマートフォン向けのCSSの書き方については全く触れられていません。

いま、CSSを学びたい人にオススメするかと聞かれたら、しません。また、仕事場に置いとけば役立つかも微妙です(IE6対応が必要なら役立つかも)。CSS3やスマートフォン対応の記述が充実すれば、使いでのある本になりそうな感じもしますが、そのためには大幅な改定が必要でしょう。